十代目桂文治「親子酒 禁酒番屋」
2004年に他界した十代目桂文治の2001年の実況録音盤。偶然テレビで「親子酒」を演じているのを見てからファンになった。俺は関西 人やけど江戸弁の落語に引き込まれたんやぁ。文句あんのかコラボケ。落語が始まる前のマクラが滅茶苦茶面白い。客の中には笑いすぎて咳き込む人もいる。先日、ラジオで桂吉弥の「親子酒」を聞いたら中身が全く違っていたから、これは噺家が好きなように作り直すことが許されているのだろう。だけど「親子酒」は江戸弁の桂文治が最高やねん。
豊永亮(11) 05/Jun/2015
池田亮司「+ / -」
友人宅で初めてこれを聴いた時は衝撃だった。ミニマルノイズの系列に当たる音だけど、それだけじゃない硬質で研ぎ澄まされた印象がある。神経に障りそうな高低周波のカリカリブチブチとしたパルス音と、無表情な低音のベース、接触不良を起こしたようなスクラッチ音が異様なテンションの基に発生している。メロディーもハーモニーもないリズミックなノイズの世界は凍りついたストイシズムといった趣きがあるが、そのセンスに日本人的な美意識を感じる。なんとなく。1996年発表
豊永亮(10) 24/May/2015
PATTY WATERS「SINGS」
1966年作のパティー・ウォーターズの1stアルバム。
巷では評価の高いB面の「恋人の黒髪」のフリーキーなヴォイス・パフォーマンスは苦手です。A面のピアノの孤独な調子の弾き語りにはいつも引き込まれる。肌がひりひりとするように震えるこの歌声に代わるものは何もない。短い歌の中に喜怒哀楽の繊細な感情の襞が現れては消えてゆく。冷たくて暖かい世界。
ウォーターズは僕の歌手なのだとずっと思っていた。
豊永亮(9) 17/May/2015
the Vibrators「PUNK MANIA BACK TO THE ROOTS」
ノックス辞めてなかったんかいな~!!
今年70歳でこの歌声って凄い凄すぎる…!!
録音では参加するスタンスなのかな?こんな新譜出してこの人って本当に最高です!
UKサブスのニッキー・キャラットのギター参加も素晴らしい♪
このバンドが好きで良かった~
10/May/2015
THIS HEAT「HEALTH AND EFFICIENCY」
1980年発表の2曲入り12インチシングル。ライヴではそれまで変なことをやっていてもこれを演奏すると聴衆が喜んでくれたというA面のタイトル曲はポジティヴな力に満ちた名曲。B面の”GRAPHIC/VARISPEED"はキーボードの持続音のテープループだけを用いた意欲的な音響作品。タイトル通り、ヘイワードとウィリアムズがグラフィック・イコライザーを、ブレンがテープの回転速度を操作している。深く変化する音像は移りゆく森羅万象のようだ。音に対する繊細な手つきから彼らのデリカシーが感じとれる。
豊永亮(8) 10/May/2015