MICHAEL O'SHEA「MICHAEL O'SHEA」
タワレコのイージー・リスニングの棚にこのCDを見つけた時は興奮した。アイリッシュのバスカーが自作の電気ダルシマーで奏でる音楽は中東を思わせる音階が多少の異国情緒を漂わせているが、効果的に使用されるリヴァーヴやイコライジングによりフレーズの反復にうねりが作り出される、多分それがプロデューサーであるWIREの二人の興味を誘ったのだろう。電気仕掛けであることが重要な要素だ。ピアノの原型であるダルシマーの打楽器の側面が強調されているのが興味深い1981年作のアルバム。
豊永亮(53) 02/Jul/2020
75 DOLLAR BILL「I WAS REAL」
ギターと打楽器を中心に展開される演奏にはインド音楽の持続音とアメリカ的サイケデリック音楽のメジャーなひびきが美しく混ざり合っている。V-EFFECTやLES BATTERIESに在籍したリック・ブラウンが心臓を患ったのちにドラムスを捨てて打楽器に専念するようになったことがこのバンドに大きな影響を与えているようだ。ヴェルヴェット以前にジョン・ケールがラ・モンテ・ヤングたちと作っていたドローン音楽を現代に発展させた面もうかがえる瞑想的な音楽だ。2019年発表
豊永亮(52) 15/Jun/2020
violent femmes「hotle last resort」
ヴァイオレント・フェムズ再結成後は順調にライブやレコーディングしていて2019年に出た10枚目のアルバム。トム・ヴァーライン何故か一曲参加、地味に存在感バリバリギター弾いてます。アルバム全体に最高でやはり彼らにはハズレ無し!
12/Mar/2020
GAVIN BRYARS, CHRISTOPHER HOBBS「ENSEMBLE PIECES」
40年前にイーノが設立したオブスキュア・レーベルから出ていたレコードがこの様な形でCD化されていたとは知らなかった。ブライヤーズとホッブスのそれぞれの作品が’75年と’76年に録音されたこのアルバムに対する興味は尽きない。一聴して感じるのは、西洋音楽からの脱却であり、東洋的なリズムと偶発的な音のぶつかり合いなどからそれを伺うことができる。しかし、何よりも大事なのはこれらの音楽が催眠的で非常に美しい響きを持っていることなのだ。うっとりとしてしまう。
豊永亮(51) 10/Feb/2020
Nikki Sudden「Treasure Island」
ニッキー2004年のラストアルバム。
ミックテイラー、イアンマクラガンが参加の豪華録音盤!
ブルース、カントリー、ロックンロールどの曲も完成度高く超名盤!
09/Dec/2019