新版 京都音楽空間[青幻舎]
~音に出会える店案内~
15/Apr/2007
★音と人が醸しだす、親密な空間
P.60~61に掲載されています。
京都のパンク、ロックシーンの趨勢をずっと見てきた、オーナーの橋目さん。「JAZZ IN ろくでなし」で働いていたが、5年前、四条木屋町「たかせ会館」にこの店をオープンさせた。
パンク以降のニューウェーブやオルタナティブ、アンダーグラウンドなロック全般。通好みなロックをかける店と噂を聞きつけた外国人や学生、ミュージシャンもよく訪れ、カウンターのみのスペースはすぐに一杯になってしまう。
「GALAXIE500」という名前を聞いて、胸が高鳴る人も多いかもしれない。ボストン出身の3ピースバンドは、メランコリアを湛えたストレートなサウンドでロック好きがクセになる魅力がある。
また、初期パンクを代表するバンドとして評価の高いThe Vibratorsは、リピートする程に味わいを増す。このように、お客の好みに応じてマスターの薦めてくれる音は、ハズレが無い。
見た目のスタイルは、いわゆるロックバーであるが、客の会話を妨げないよう普段の音量は控えめで、意外にのんびりできる。「一番好きなんはパンクやね、俺は、やっぱり」と、嬉しそうに話す橋目さん。
秘蔵音源に聴き入ってつい長居し、気づけば朝を迎えてしまう、というお客さんも多いらしい。いい音楽は時間を忘れさせてしまうものなのだ。